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1ドア2ロック(ダブルロック)とは

住まいと暮らし
2020.5.21

いまさら聞けない「1ドア2ロック」そのメリットとは?

「1ドア2ロック(ワンドア・ツーロック)」という標語をご存知ですか。1ドア2ロックは、空き巣など侵入窃盗犯罪を防ぐ方法として、警察や国土交通省などでよく耳にするキャッチフレーズで、文字通り1つのドアに2つ以上の鍵を付けることをいいます。

2つ以上の鍵で侵入に要する時間は2倍以上

財団法人都市防犯研究センターが公表した資料に、空き巣などが侵入に要する時間が5分かかると7割があきらめるというデータがあります。施錠を2つ以上しておけば、単純計算でも錠前を壊すなど侵入に要する時間は2倍以上かかります。鍵を開ける作業に時間が長引けば、それだけ人目に触れるリスクが増すわけで、それは空き巣にとっては好ましいことではありません。
また、視覚的にもアピールになるため、鍵を複数付けることは空き巣を“あきらめさせる”という抑止効果もあるのです。

1ドア2ロックとダブルロックの違い

1ドア2ロックとは、国内トップシェアを誇る錠前メーカーの美和ロック株式会社では、玄関や勝手口などのドアに“補助錠を設置して防犯強度を高める”提案を「1ドア2ロック」としており、認知獲得と意識向上を目的に、1月26日を「1ドア2ロックの日」と制定(日本記念日協会)しています。
ダブルロックとは、鍵が玄関や勝手口などのドアに2つ付いている状態がいわゆるダブルロック(二重錠とも)です。前述のように、鍵を複数にして侵入窃盗犯罪を防止する方法で、解錠に時間をかけさせることと、抑止効果が期待できます。
1ドア2ロックもダブルロックも目的や期待される効果は同様のため、今日では同じような意味で使われる場合もあります。

どんな鍵を選べばいいのか?

1ドア2ロックは、空き巣に侵入の時間をかけさせることが目的です。単に「鍵が2つ付いていればOK!」ということではありません。防犯性の高いシリンダー(鍵穴)に交換するだけでも、ピッキングに対する防犯レベルは向上しますが、それだけでは、その他の手口として多い、バールでのこじ開けや、サムターン回し、カム送り解錠などには十分に対抗することができません。
現在の侵入手口に対応し、建物の環境や実際の利用に合わせて、正しく防犯性能を発揮できる、正しい知識と製品選びが必要になります。

2つめの鍵でおすすめはCPマーク付きの補助錠

現在、玄関に付いている鍵が1つという場合、2つめの鍵として推奨されているのは、“CPマーク付きの補助錠”です。CPマークは、侵入までに5分以上を要する「防犯性能の高い建物部品」の共通商標です。
警察庁・国土交通省・経済産業省および建物部品による厳しい防犯性能試験をクリアした製品だけが、このCPマークを表示できます。

  
 
例えば、この補助錠「ND3R-BLシリーズ(美和ロック)では、10分以上の不正解錠にも耐える耐ピッキング性能と耐鍵穴壊し性能を有し、強化されたデッドボルト(かんぬき)により、バール攻撃などの暴力破壊行為にも耐える、高い防犯性能を持っています。

効果は折り紙付きの「1ドア2ロック」

今回、ご紹介した「1ドア2ロック」は、これまで多くのメディアやイベントなどでも取り上げられてきました。その狙いとしては、暮らしや住まいの防犯性能が高まることを広く知ってもらうことにあります。また、この対策が、警察庁や国土交通省からも奨励されており、その効果が統計上からも明らかになっているからです。
ぜひここで紹介したことを参考にしていただいて、自宅のドアや窓回りを確認してみてください。
※「錠」と「鍵」の表記について
錠前(錠・ロック・lock)は、扉などに取り付けて締める金属、機械的または電子的な部品をいいます。鍵(かぎ・キー・key)は、錠前を施錠・解錠する(操作する)ための器具をいいます。ここでは便宜上、日常的な会話に合わせて、鍵と錠前をまとめて「鍵(かぎ)」と記載している場合があります。
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